本連載も5回目。今回は、現場の声から、実現まで9年の月日がかかった、育児休業に関する規則の改正についてお話しよう。在宅勤務を中心として、柔軟な働き方「テレワーク」を、今、国は確実に推進している。
子育て中の在宅勤務ママが大臣室へ!
『会社を持ってまいりました』
小渕優子経済産業大臣と女性経営者との懇談会。私はそう言って、タブレットパソコンの画面を大臣に向けた。
そこには、ネット上の会社があり、机が並んでいる。北海道、東京、奈良のオフィスと、それぞれの自宅で在宅勤務をしている社員が、一緒に働いている。子育て中で在宅勤務をしている社員を呼び出すと、小渕大臣はぐっと身を乗り出し、彼女と話を始めた。
在宅勤務でも、みんなと一緒のオフィスにいる。いつ呼び出されるか分からないので、緊張を保ちながら仕事をしている。もちろんパジャマで仕事はしない。
懇談会の後、小渕大臣は、「テレワークの普及、大切だよね。 在宅勤務の彼女に、頑張ってと伝えて!」と力強く言ってくださった。
懇談会の様子が47NEWSの動画で公開されているので、ぜひご覧いただきたい。
育児休業中でも、在宅勤務で収入を80%に!
9月初旬、厚生労働省から、以下の通達が出された。
「育児休業給付金の取扱いが変わる」という、一見、小さな変更のようであるが、働きながら子育てをする人にとっては大きな意味のある、育児休業給付金規則の変更だ。