中身を見てみると、まずは多くの洋服や肌着。50~70cmまで様々なサイズが用意されており、ロンパース型や上下別のもの、半袖、長袖などそれぞれが2、3着ずつ。全部で15着程度。

 さらに冬には零下になるフィンランドには必須の防寒用オーバーオールやウールのオーバーオールも2、3着。帽子や手袋、タイツもある。
 フィンランドでは、冬でもマイナス10℃くらいまでは子どもをベビーカーに入れたまま外でお昼寝させるのが習慣のため、あったかなベビー用寝袋も。

 衣類以外にも、布団セット、おくるみにもなるバスタオル、くしや歯ブラシ、水温計や爪切りばさみ、布オムツも。さらに母親のケアも考え、母乳パッドや生理パッド、さらには避妊具まで入っている。

 「これまで、この育児パッケージは、日本やイギリスなど諸国の皇室に赤ちゃんが生まれると、フィンランド政府からプレゼントとして送られてきました。昨年イギリス王室にジョージ王子が生まれた際もプレゼントされたときには、セット内に避妊具が入っていたことから『フィンランドがイギリス王室にコンドームを送った!』とイギリスではだいぶ話題になったそうです(笑)」
と、駐日フィンランド大使館広報部の堀内都喜子さんが裏話を教えてくれた。