ファッションジャーナリストとして活躍する一方で、自身の育児と仕事の両立経験を活かし、女性のエンパワメント活動にも携わる生駒芳子さん。20代は仕事に邁進し、子どもはいらないという考えでした。

再婚を機に一転、子どもを持ちたいと思ったところ希望通り妊娠し、男の子を出産します。「あれもしたい、これもしたい」という欲張りな気持ちや、「もっと何かできるのでは」という焦燥感をひと通り経験し、一般的に精神面でもキャリア面でも落ち着きを見せる30代後半での高齢出産でした。

「大変なのが当たり前」という先輩の言葉を胸に、育児と仕事の両立を目指します(第1回「生駒芳子 女性は35歳まで鐘が鳴り続けます」)。そんななか、ファッション雑誌の副編集長に就任。権限が増すに従い、ますます忙しい日々を送ることに。着実にキャリアを築いていきますが、成長した息子から思わぬ本音をぶつけられます。

働く母の思いと息子の思い……いつの間にかすれ違った親子関係はいかにして再構築されたのでしょうか。

自然な役割分担でファッション誌の仕事に打ち込む

ファッションジャーナリストの生駒芳子さん
ファッションジャーナリストの生駒芳子さん

DUAL編集部 妊娠・出産を契機に、仕事への姿勢や働き方などに変化はありましたか。

生駒さん(以下、敬称略) 妊娠後、切迫流産で絶対安静状態になってしまい、子どもを産むまでの約1年間、まったく仕事ができなくなってしまったんですよ。自分の中ではとても大きな事態でした。周りからは「一生分休んだよね」なんて言われたり(笑)。

 それで、普通なら出産後は仕事をペースダウンするところが、私の場合は逆になりました。それまではフリーランスで活動していたのが、息子が3歳の頃、『ヴォーグ』の副編集長に就任したのです。3歳から12年ほどかな、ひょっとしたら子どもが一番母親にいてほしい時期に、私は仕事で忙しかったわけです。

―― 責任あるポジションに就きながら、どのようにして仕事と育児を両立していたのでしょうか。

次ページから読める内容

  • 気づいてやれなかった、言葉にならない息子の思い
  • “女優”をして息子から引き出した言葉
  • 子育て中の社員は短い時間で真剣勝負していた
  • 大事にしていたスキンシップと手料理
  • お母さんが泣くと、全世界が雨

続きは日経DUAL有料会員の方のみ
ご利用いただけます。

日経DUAL会員とは?
有料会員登録すると以下のサービスを利用できます。
  • 有料会員限定記事
    子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える共感ノウハウ記事がぎっしり!毎月の総力特集や連載がスマホで便利に読める共働きマガジンです。
  • おでかけサポートメール
    平日は時間がないからこそ土日は親子で思い出に残るホンモノ体験を!直前でも参加できるとっておきイベントが満載。メールとともに予約が相次ぐお宝情報を毎週お届けします。
  • 共働き応援クーポン
    生活用品から子育てサービスまで、共働き暮らしに役立つ商品が割引きされるクーポンを多数ご用意。記事に加えて「お得」もゲット!嬉しい優待サービスをご案内します。
  • 「教えて!両立の知恵」
    妊娠から育休、職場復帰、小1の壁対策など専門家ノウハウを伝授。子の年齢やテーマで分類されたQ&Aが約300本読み放題、引き放題。賢い共働き家庭に欠かせない大辞典です。
  • ラクラク保育園検索
    保育園の細かな施設情報がキーワードや自治体から検索できる使いやすいデータベース。保育園探しを始める共働き夫婦の「保活必勝ツール」です。
  • あなたの街の保育園事情分析
    入園決定率、認可整備率、園庭保有率など、自治体ごとの保育園事情を深掘り!保活に役立つ情報が満載です。
  • 日経DUALラウンジ
    有料会員限定のオンライン会議室です。質の高いクローズドなコミュニティで情報交換ができます。
  • イベント招待/先行受付
    専門分野の名物講師によるプレミアムセミナーにご招待したり、優先的にご案内したりします。