知っておきたい! インフルエンザの予防策
小児科医が考える、インフルエンザの予防接種

 毎年冬になると、必ずインフルエンザが流行します。インフルエンザの予防方法については、「知ろう小児医療守ろう子ども達の会」でも何度も伝えてきました。
 病気になるのは、悪いことばかりではない。けれども、病気にかからないのに越したことはない。予防できる病気は本当に限られています。ワクチンがある病気は、病気全体で見たら、本当にわずか、ほんの数種類、なのですから…。

インフルエンザのワクチンって危険なの!?

 「インフルエンザのワクチンを打っていてもかかってしまう。予防接種は本当に打つべきなの? 効果はあるの?」という声を聞くことは少なくないです。きちんと勉強しようとしてインターネットで検索してみると、「打つのは危険」と書いている本や雑誌も散見され、不安になりますよね。しかも、検索の上位の方に出てくるのですから、心配になって当然です。インフルエンザのワクチンは、受けない選択をする方もいると思います。特に健康な方であれば受けても受けなくても…と考える気持ちも理解できます。会では医師4人にこれらの質問をし、回答を頂いたこともありました。今回は、そのときに先生たちが話していた内容をまとめてお伝えします。

恐ろしい脳炎・脳症を防ぐために最大限できること

ある先生はこんな意見を言ってくださいました。

 「インフルエンザのワクチンの子どもへの予防効果は、大人に比べて少ない。さらに、小さい子どもであるほど予防効果は少ない。けれど、副反応は重くない。 その上、まれではあるけれど、インフルエンザによって、ある程度の確率で小さい子どもに起こる可能性のある『脳炎脳症』は非常に恐ろしい。だから、できることなら予防接種を受ける。ただ、予防接種を受けたから安心ではないということを納得したうえで受けるという考え方がいいと思います」
 ワクチンに関しては、次のように言いました。

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「共働き家庭の、子どもの病気講座」
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