大人4人、子ども1人、犬3匹に1週間分の荷物で車も悲鳴

 お次は、宿である。キャンピングカーで行くなら、キャンプ場に駐車し、車で寝るか自分たちでテントを張って泊まるというのが常道なのかもしれない。ただ、そこまでワイルドな旅は、ちょっとママにはハードルが高くて、自信がないのよね、ということで、雨風しのげるコテージが完備されている、ペットOKのキャンプ場を探すことにした。

 条件に合う選択肢は数えるほどしかなく、あまり悩むこともなく、ルートは決まった。虎のいとこがいる親戚の家に寄ってから、岐阜のキャンプ場と三重のキャンプ場で2泊ずつすることになった。

 さらに、直前になって夫の両親(虎の祖父母)にも参加してもらうことが決まり、かくして大人4人、子ども1人、犬3匹のキャンピングカーの旅はスタートしたのだった。

外出先で初のトイレおしっこ大成功!

 まず、詰め込む荷物は半端ない。1週間分のおむつに犬用のトイレシート、自炊道具やある程度の食材、犬用のサークルまで持っていくのだから、仕方ない。

 もともとの車体自体が重めのキャンピングカーにこれだけの生き物とこれだけの荷物が乗るのだから、坂道などはたまったものではない。ドライバーである夫の嘆きに加え、ひいひい言う悲鳴が、車から聞こえてくるようだった。

 道すがら感心したのは、高速道路のサービスエリアの充実ぶりである。どこのSAに行っても必ずと言っていいほど、子どもの遊び場とドッグランがある。食べ物も、色々なジャンルのブースがあって、フードコート形式になっている。うちのような、老若男女+犬入り乱れての大所帯でもなんの苦労もなく、くつろぐことができる。これは、本当にありがたかった。

 そして、SAで絶対お世話になるスポットといえば、トイレ。これがまた感動もの。東名阪自動車道のSA、「EXPASA御在所」にはキッズトイレまで完備されていた! メルヘンチックなインテリアで個室が円形に配置されている。背の低い扉を開くと、子ども用のトイレ、低い位置にトイレットペーパーと洗面台。かわいい!って親のほうがテンション上がる。

 こんなに環境を整えてもらったのならトライしてみようと、自宅でしかトイレおしっこを成功していない虎も、便座に座らせてみた。すると、ちょうどたまっていたのか、すんなり「シャー」。

 なんと、虎ちゃん、初めての外出先でのトイレおしっこに成功いたしました! おめでとう!

 この素晴らしいトイレに出会えなかったら、やらせてみようっていう気も起きていないだろうから、「EXPASA御在所」のキッズトイレに感謝。やっぱり、こういうトイレとの遭遇も含め、旅には、子どもを成長させる何かがある。大げさかな。