4.不快、不潔、想定外と、どう付き合うか

 キャンプは、基本、不快です。背中はごつごつするし、虫はいっぱいいるし、汚いし、お風呂に入れなかったりもするし、トイレもきれいではなかったりします。何より全行程、青い空と白い雲。なんていう、絵に描いたような好天に恵まれることは、ほぼありません。
 テント張ってたら強風、テニスの予定が突然の豪雨、朝からじとじと雨、そんなのばっかりです。そういうときにも上機嫌な人は、基本、人生上機嫌です。
 どうにかなるさ、何とかするさ。そんなおうような男子・女子は、パートナーとして最適です。3泊4日くらいの日程を通じて、よく眠れる人、よく食べられる人。そんな人に、ロックオン。

5.会計の感性

 キャンプの掉尾を飾るのが、最後のパーキングエリアで行われるはずのお金の計算です。何でも割り勘にしようとする人が好ましければ、それでよし。割と大ざっぱに分けるのが心地よいなら、それもよし。運転を引き受けてくれた人や車を出した人にさりげなく配慮することができる人なら、とてもよし。
 まあ、お金については、感性なので。>自分とあえて違う感性の人と結婚するのも、リスク分散としては正解です。うちは、どっちも丼勘定なので、全くお金がたまりません! 感性の合い過ぎ、ここはご用心。

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 とまあ、つらつらとキャンプ場でのパートナーとしての適応力チェックポイントを書き連ねましたが、何よりキャンプは、自分自身の「最適でない環境で、他人と生活を共にすること」の耐性が、ぐぐっと上がるというのが一番のいいところです。
 その意味で、山ガールっていうのは、男性から見てすごく魅力的だと思います。もちろん、子育てにもキャンプは最適。わが家も、子どもが小学生のうちは、ゴールデンウイークは南伊豆、夏は嬬恋のキャンプ場を常宿にしてましたっけ。人生に対する耐性がつきます。

女子の“できる”オーラ出し過ぎは危険 キャンプでの過ごし方には戦略がある

 さてキャンプ体験をDUALオトコのリトマス紙にするという話に戻ります。

 キャンプは、オトコを見極めるだけでなく、自分も見られていることも忘れてはいけません。ただし、ここは、戦略が必要。私のような生活力の低い女性は、無理せずあまり「気配りアピール」はしないほうが得策です。というのも、生活力の低い人間は、生活力の高い人間を感知するアンテナが非常に高いのです。
 ダメンズである男たちの“できる女”への嗅覚は鋭い。だから、あまりキャンプでてきぱき家事上手な風情を匂わせちゃうのも、多少危険です。あの女、俺と同じ匂いがする、と避けられるくらいがちょうどいい気がします。