「御三家を目指す」「情操教育を重視する」といった判断基準を定める

2) 「偏差値○以下は受けない」など、何らかの判断基準を決める

 “いい学校”に通うために、毎日通学に往復3時間以上かけるのは現実的ではありませんが、ただ近ければよし、地元の公立中でなければよし、というのでは、中学受験をさせる意味があまり見いだせません。

 一般に中学受験の準備は小学3年生の冬から始まります。つまり、小学3年生から受験勉強を本格化させた場合、小学校生活の約半分を受験勉強に費やすことになります。

 それには、高額な塾代がかかるのをはじめ、家族のサポートが必要だったり、低学年から続けてきた習い事やスポーツを途中で断念しなければならなかったりと何かしらの我慢が強いられます。そうまでして受験をするのであれば、「うちはこういう教育方針である」「うちの子にはこんな学校で学ばせたい」など、ある程度の基準を決めておくほうが賢明でしょう。

 「進学実績を重視し御三家を目指したい」「情操教育を大切にしている学校か宗教校に入れたい」「校風も大事だが、進学実績も考え偏差値40以下の学校は受けない」など、初めはざっくりとしたもので構いません。中学受験は親の受験と言われるように、親の価値観が問われます。夫婦でよく話し合いましょう。