笑っているパパを増やすため全国で活動中のNPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也です。みんなが笑って働けるためのキーワード「イクボス」の普及・浸透のために、全国を飛び回る毎日を送っています。
 出張で忙しくなると、限られた時間でより濃密に育児にコミットする力量が問われます。出張が多い仕事のパパ・ママ達がいつも抱えている悩みですよね。

 子どもがまだ小さい乳幼児期ももちろんそうですが、実は親がしっかり子どもに向き合うことが求められるのが思春期を迎えるころ。自立への階段とはいえ、思春期の心というのは、ブレブレのユレユレで手に負えないぜ! 学校からの呼び出し、家出や不登校なんてザラだし、友達にも影響されやすい時期だからちょっとした事件を起こしてしまう子どもも少なくありません。「わが子はかわいいけれど、いずれ迎える思春期がコワイ」というパパ&ママの声はよく聞きます。
 でも、このコラムを読んでいる皆さんに吉報です。断言します。

 イクボスを目指せば、思春期の親子コミュニケーションにだって役立ちます!

思春期育児に問われる資質とマネジメントで問われる資質は同じ

 イクボスと思春期育児がどうして関係あるのかって? これがあるんですよ、大いに。高2の娘と中2の息子がいる僕が言うのだから信じてください(ちなみに次男は小1です)。
 僕が考えるに、イクボスたるために磨くべき資質は、思春期の子どもにコミットするときに問われる資質とガッチリと共通します。例えば、こんな力です。