「家族のために働く家」を建てる

 高齢者世帯とは逆に、共働き世代の家は日中留守になることが多い。だからこそ、昼間は「家族のために働く家」が望ましいというのが、積水ハウスが唱える共働きファミリーが暮らす家「トモイエ」の発想だ。具体的には太陽光発電システムの設置がカギとなる。

 「昼間誰もいない家で自宅の太陽光発電システムがせっせと発電し、創った電気を電力会社に売れば、光熱費が抑えられて家計をラクにしてくれます。洗濯や調理など電気を多く使う家事は、電気料金の安い夜間に集中して作業すればさらに節約できるでしょう」

屋根瓦と一体になった太陽光発電パネル。こうしたタイプの設置が増えている
屋根瓦と一体になった太陽光発電パネル。こうしたタイプの設置が増えている

 最近話題のスマートハウスなら、HEMS(Home Energy Management System)モニターを利用して発電量や使用電力量をチェックすることも可能だ。

 「当社では、屋根瓦と一体になった太陽光発電パネルをお薦めしています。これは建物の美観を損なわず、限られた屋根面積でも効率よくパネルを設置できるという利点があります」