子どもが生まれるまでは、仕事にめいっぱい没頭できた。産休・育休中は、育児に専念することができた。それが……いざ仕事復帰をすると、仕事と育児の両方が日々降り掛かってくる。時間は同じ、1日24時間。どちらも大事、どちらも最優先。隣のママにはできて自分にはできないことだってある。また、その逆も。バリバリでもゆるゆるでもない働き方を選んだワーママ達もいます。彼女達は何を選び、何を諦めているのでしょうか。リアルな体験、心の内を語ってもらいます。

【今回のワーママ】H・Mさん
年齢:37才
業種(職種):広告(企画制作)
住まい:東京都世田谷区
子どもの年齢:10カ月
●仕事と育児をしていくために、私が選んだもの、諦めたもの
選んだもの…週に3日出勤、2日は在宅勤務という働き方。マイホーム購入
諦めたもの…半年間の育児休暇

いつでも保育園に入れるのなら、子どもが1歳になるまでは休んでいたかった

 半年間の育児休暇を経て、子どもが6カ月になった今年4月に職場復帰しました。できることなら、1歳までは育児に専念し、子どもの成長を見届けたかった。でも、私の住む地域は待機児童が多く、4月入園のチャンスを逃したらいつ保育園に入れるか分かりません。妊娠中から保活を始め、運良く認可保育園に入園が決まった後も、入園日が近づくにつれ、「子どもと一緒にいたい」「仕事も諦めたくない」という気持ちの間で揺れ動きました。

 復帰前、会社との話し合いで「仕事と育児、どちらも妥協したくない」という思いを伝え、「週に3回出勤、2日は在宅勤務」という形で復帰できることになりました。月・水・金曜日は子どもを保育園に預けて出社、火・木曜日は自宅で子どもを見ながら仕事をしています。

 上司や同僚の理解もあり、現在はバランスのとれた働き方ができていると思います。ただ、今の働き方は、「子どもが1歳になるまで」という前提。間もなく息子が1歳の誕生日を迎えるのを機に、働き方を見直すべきかどうか悩んでいます。

保育園の入園式に向かう緊張の朝
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