在宅勤務 はたして、今のままでいいのか…

 これまで、在宅勤務の日は、自宅で子どもを見ていました。寝ている時間が長い赤ちゃんのころはよかったのですが、最近つかまり立ちをするようになって、活発に動くので目が離せません。保育園に預けて出社したほうが、集中して仕事ができるのかもしれないと思うこともあります。

 復帰と同時に部署のリーダーに抜擢されたことで、管理職としての責任も感じています。「会社にいる時間だけが、仕事をしている時間じゃない」と考え、在宅勤務の日にもSkypeや携帯で連絡を取り合いながら仕事を進めていますが、部下と一緒にいられる時間が少ないのは事実。

自宅で仕事中のひとコマ。つかまり立ちを覚えて目が離せません
自宅で仕事中のひとコマ。つかまり立ちを覚えて目が離せません

 

 チームのメンバーが協力してくれるとはいえ、このまま週3日の出勤でいいのかどうか。子どもが1歳になったら、出社日を1日増やし、週4日にすることも考えています。

「無理しない働き方」を、後に続く女性達にも見てほしい

 今の職場で育休を取得し、復帰したのは、実は私が初めてでした。私の場合、社歴が長く、ある程度在宅でもできる職種だったのでこのような働き方が可能でしたが、上司にも「あなたのような働き方はレアケースで、万人に対応できるものではない」と言われています。後に続く女性たちのことを考えると、「私だけ得をしても仕方がない、会社を変えていかなければ」という思いは強くあります。

 昨年には、私の発案で、「女性の働きやすさ向上プロジェクト」を立ち上げました。今後、産休・育休を取得する社員が増えていくことを視野に入れ、男女別の研修会を開催するほか、「朝ヨガ」プロジェクトも始めました。残業が多い業界ですが、週に1度、朝早く出社することで朝型の生活リズムをつくり、健康管理を意識してもらうことを目的にしています。「リラックスできる」と参加者にも好評です。