任意で受ける予防接種には助成がないケースも

 しかし、子どもの医療費は何でも無料なわけではありません。検査や予防接種など医療費が100%自己負担のものもあるのです

 我が家のケースでは、生後4カ月までで聴力検査に6700円、予防接種に4万3200円(ロタウイルスワクチンとB型肝炎、それぞれ2回分)かかりました。予防接種は2〜3回打たないといけないものも多く、自治体の助成がなく任意で受ける場合は高額になるために注意が必要です。

 渋谷区の場合、任意の予防接種にも一部助成があり、ロタウイルスワクチン1回7500円を2回まで、B型肝炎1回5000円を3回までなどの助成を行っています。この2つの予防接種を考えただけでも、渋谷区に住んでいれば3万円浮いたのにと思いました。

民間の病児ケアは高額に

 お金がかかるのは医療費だけではありません。子どもが病気の時に家族で看護できればよいですが、病児保育を利用すると費用がかさみます。

 自治体の病児・病後児保育事業を活用すれば1日2000円程度と安価な場合が多いですが、民間のベビーシッター会社などの病児ケアの場合は1時間2000円程度で、入会金や年会費がかかることも多く、高額になります。公立の場合は必ずしも希望通りの日時に預けられるわけではないため、たとえ高額でも民間のサービスに頼らざるを得ないことも出てくるでしょう。