「○○になりたい」の奥に、“本当の夢”が隠れている
ボクは小学校6年生のときに、本で読んだ新聞記者にあこがれて「新聞記者になるぞ」って思ったんだ。東京から離れた地方で起きるいろんな事件を取材して、警察に話を聞き出して特ダネを記事にしたり、犯人を見つけ出して事件を解決したりするのが、すごくカッコよく見えた。天気を予測する気象予報士に憧れた時期もあったけど、苦手科目をどうしても克服できなくて、新聞記者をやっぱり目指すことにした。
でも、大学生のときに「あさま山荘事件」という大事件が起きた。連合赤軍というグループが、人質を取って10日間も山荘に立て籠もった事件だ。まだテレビのニュース番組はほとんどやっていない時代だったんだけど、事件の様子は毎日生放送でニュースが流れて、日本中がテレビにくぎ付けになった。映像のパワーはすごかった。それで「これからはテレビの時代かもしれないな」ってなんとなく思ったんだ。