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12歳でわが子に突き付けられる、5つの選択肢

2014年度、首都圏では5人に1人の小学6年生が中学受験に挑んだ。「すべて塾任せ」ではなく、共働き親がやるべきこととは?


中学受験する・しないにかかわらず、今親がすべきこと

西村則康先生
西村則康先生

 一般に中学受験の準備は、小学3年生から始まると言われています。なぜなら、大手塾の中学受験のカリキュラムが、小3の2月からスタートするからです。

 中学受験塾については、この後の連載で詳しく紹介していきますが、塾にさえ通っていれば、準備万端というほど中学受験は単純なものではありません。今の中学受験の入試問題は、単に知識を問うだけのものではなく、短時間でたくさんの文章を読み、たくさんの文章を書くといったスピード処理能力や、自分の考えを記述するといった思考力や表現力が試される問題が多く出題されているからです。

 「こうした受験問題には、単に知識を詰め込むだけでは太刀打ちできないのです」

 そう語るのは、DUAL連載でもおなじみのカリスマ家庭教師・西村則康先生です。

 では、こうした力はどのように育んでいけばよいのでしょうか?

 「近ごろ、大手塾では低学年向けのクラスを開設しているところもありますが、中学受験に関しては早くから勉強をさせればよいというわけではありません。なぜなら、中学受験は狭い範囲の学習ではなく、日常生活のあらゆる体験が学習へとつながっているからです」

 「例えば御三家などの難関中学校の国語の問題や、公立中高一貫校の適性検査では、語彙力の多さが合否を決めるといっても過言ではありません。では、その語彙力はどこで身に付くかといえば、それは幼少時代からの親子の会話にほかなりません。つまり、中学受験の土台は家庭で築くものなのです」

 けれども、こうした親子の会話は、何も中学受験のためにするわけではありません。親子でたくさんの会話を楽しみ、幼児期のうちから子どもに色々な体験をさせる。それが中学受験に活きれば、それはそれで良いことですし、仮に受験をしなくても、子どもにとってはプラスになることでしょう。「大事なのは、『今これをさせなきゃ!』と親が先走るのではなく、いつでもおおらかな気持ちで子どもと向き合うこと」。

 「中学受験は親の受験」と言われるように、親の情報収集力はとても大切です。けれども、子どもの性格が一人ひとり違うように、親の価値観も千差万別。ですから、どれ一つとして正解はありません。でも、中学受験に関して全く分からない人のために、少しでもお役に立てる情報をお伝えできればと思っています。次回は、学校選びのポイントをお伝えします。

(撮影/稲垣純也)

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越南小町
越南小町 1971年、東京生まれ。フリーライター。子どもの誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、保育園専門誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材・執筆。7年前に子どもの中学受験を経験したものの、国立大学の付属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。

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