学童もおやつも地域により大きく違う

 アンケートには、このような声が寄せられた。

 「江戸川区のママからお話をうかがいました。あまりにひどい実態に涙が出そうになりました。私の子どもが通っている学童は保育園併設で手作りおやつを毎回出していただいています」(新宿区在住)

 「子どもが通う予定の小学校には放課後の居場所があります。親としても安心なのですが、おやつがないので入所を躊躇っているところです」(中央区)

 小学校低学年の子どもの放課後の居場所は、同じ23区内でも大きく違うことが分かる。神奈川県在住の方からは、こんな声も届いた。

 「藤沢市の学童は財団法人が経営、月額1万円以上で安くないものの、おやつは必ず手作りのものが1品出てきます。夕食前まで過ごす学童で補食を取るのは通常の流れではないでしょうか」

袋菓子は不評、おにぎりは好評

 おやつのある学童を利用している人の声は2パターンに分かれた。1つは袋菓子などで、親はこれを否定的に見ている。

 「スナック菓子などは食べさせないでほしい」
 「ジャンクフードはできればやめてもらいたい」

 この気持ちは筆者にもよく分かる。同じ保育園のお母さんから「お兄ちゃんの学童、おやつがマクドナルドでビックリした」と聞いたことがあり、他人事と思えない。ただし、前回記事に登場した江戸川区在住の働く母親は「袋菓子でも何でもいいから、出してあげてほしい」というくらい、昼食と夕食の間に何も食べられない現状を心配していた。

 学童の「おやつ」として好評なのは「おにぎり」などの軽食だ。こんな声もある。

 「栄養のバランスや健康・アレルギー・宗教的問題等を考え学童のおやつ作成のために指導員の皆さんが大変努力されており感謝しています。おやつのほとんどが手作りとなっていますが、おにぎり、お味噌汁、豚汁やスープ、うどん、などが多くあり結構ボリュームがあります」

 「小学校の給食は意外に量が少なく、今、小4の息子は小2の時に『給食がめっちゃ少ない』と怒っていました。お代わりは激戦だったようです。学童のおやつが、ハヤシライス、スパゲティなど、おやつというより補食に近い内容だったので精神の安定を保っていました」