結果しか見なかった自分を反省

 平然としている理由を旦那にたずねると「習ってないところが出てんだから、仕方ない」とあっさり。よく聞いてみると、娘のクラスではまだ勉強していなかった部分がテストに出たらしい。

 テスト結果を見た旦那は「なぜこうなったのか」を確認するため、すぐに問題文と解答をチェックして、「先取り授業で出ていた問題ができないのは当然だ」と判断していたようだ。

 一方、私のほうは、きちんと内容を確認せずに、見ていたのは「結果」だけだった。

 塾に通わせると、順位や偏差値がすぐに公表されるため、いつの間にか成績ばかり見るようになっていた。たった数か月なのに、結果しか見ない、私が一番嫌いな親に自分がなっていたことに激しく反省……。

 特に勉強が不得意だった私のような親は、内容を確認せずに結果しか見ないで、子供に偉そうなことを言ってしまうのかもしれない。娘が塾に通いはじめ、この出来事が一番心に突き刺さったことだった。そういう意味で、娘がどうこうというより、私自身が色々気付かされた一学期でもあった。

夏休みは遊びまくるぞー!……でも夏期講習は必修

 そして迎えた夏休み。塾を始めると、夏休みにも色々と制約が出てくることが分かった。

 実は最近、子供が親と楽しく遊べる時間はとても短いのではないかと感じ始めている。

 赤ちゃんのときは遠出がなかなかできないし、一緒に行っても子供は覚えていない。未就学のときは目が離せないのでハラハラしっぱなし。中学・高校にもなれば友達と出かけることが増えていく。小学校時代は、親も子供も「家族旅行」を楽しめる貴重な時期なのだ。

 我が家は娘が小学4年生、息子が小学1年生。家族旅行が一番楽しい年齢だと個人的には思っている。だからこそ、「夏休みはめいっぱい遊ぶぞー!」と、出かける予定を立てていたのだ。

 ところが、塾から無慈悲な「夏期講習のご案内」というお便りが……。