こんな男性は、要注意 早めに泌尿器科・男性不妊専門医を受診しよう

 不妊になりやすい男性に共通する項目もあります。下記に当てはまる男性は、早めに泌尿器科・男性不妊専門医を受診してみてください。

・ 性病にかかったことがある
・ 39度以上の熱を出したことがある
・ 睾丸をぶつけて腫れたことがある
・ 睾丸を下ろす(停留精巣)手術や鼠径(そけい)ヘルニアの手術をしたことがある
・ 睾丸(陰嚢)に水が溜まったことがある
・ 抗がん剤治療や放射線治療を受けたことがある
・ ED(勃起不全)気味である
・ 潰瘍性大腸炎やクローン病で薬を飲んでいる
・ 神経科や精神科、メンタルクリニックにかかっている
・ 再婚で、前の結婚でも子どもに恵まれなかった  など

 上記の項目は、精子をつくる機能に影響したり、精子の通り道をふさぐ要因になったり、射精に影響を与えることがあります。なかなか妊娠しない場合は、男性不妊の可能性も考えて、専門医(男性不妊外来)を受診してください。男性が検査を先送りにすると、その間に女性の年齢が上がり、さらに妊娠しにくくなってしまいます。不妊検査は、カップルがそれぞれ受けることが必要。不妊治療は、カップルで協力して行う治療です。

 次回は、男性不妊編の続きとして、男性が自分でできる妊活、男性の加齢が出生児に影響を与えることなどをお話したいと思います。

(撮影/鈴木愛子)