最上位機種のセールスポイントが、選択の目安に
──「釜」に関しては、「本炭釜」「土鍋」など、素材の種類がいろいろあるようですね。
内釜に関しては「構造」と「素材」で各社が違いを出そうとしています。
構造には、釜自体を厚くした「厚釜」、熱伝導率の異なる素材を使った「多層釜」、魔法瓶と同じ構造を持つ「真空釜」などがあります。
素材も各社によって異なります。釜そのものが発熱体になる「炭釜」、熱伝導率の高い「銅釜」、蓄熱性が高く遠赤外線公用があると言われる「土鍋」などがあります。
──この「加熱」「釜」という2つの要素で、炊飯器の価格は決まるわけですね。
そうです。加熱の機能が豊富で、特殊な素材の釜を使っているモデルが最高級機になります。価格が下がるにつれ、機能が削られ、釜の素材も変化します。
そういう意味では、炊飯器のラインアップをみるとき、最上位機種のセールスポイントがどこまで「残っている」かチェックするのも、1つの買い方です。最上位機の宣伝で「炭釜」を一番押しているメーカーなら炭釜を使っていて最も安い機種、七段圧力が売りなら安くてもその機能が載っているモデルを選ぶ。そうすると違いは小さいでしょう。