「3食ごはん」でなければ、都度炊くという選択も

 4人家族でも、子どもが小さいときは、大量にごはんを炊いても、食べきれません。ラップをして冷凍するといっても、その手間は面倒ですよね。だったらその都度ごはんを炊いたほうが、いつでも炊きたてのおいしいごはんが食べられる。

 省エネの観点からすると、一度に大量に炊いたほうがいいのは間違いありません。朝夕にごはんを食べるなら、2合を2回炊くより、一度に四合炊いたほうが合理的でしょう。

 でも、1週間に3回程度しか食べないのなら、2合ずつ毎回炊いた方が手軽で炊きたてのごはんが食べられます。

 忙しいDUAL世帯は、1週間分の献立の計画を立てている人も多いのではないでしょうか。私も会社員をしていたときは、計画を立てていました。そういう人なら、週に何回ごはんを食べているかすぐにわかるはずです。ぜひ自分の家が「一度に大量に炊いたほうが良い」のか、「食べる量だけ炊いた方が良い」のか確認してみてほしいですね。

──食生活によって、炊飯器選びは変わるんですね。

 炊飯器選びは、食事の嗜好だけでなく、子どもの年齢でも変わってくるから難しいんです。

 例えば保育園の時は夏休みはありませんが、小学校になると夏休みがあります。ふだんは給食があるけれど、夏休みはお弁当を作らなくてはいけない。そうなると大容量のほうが便利になります。1回に食べるごはんの量も、男子の場合、小学生と中学生ではまったく違ってきます。

 だから、炊飯器に関しては、子どもの成長に合わせて買い替えるという考え方もあると思います。

──「壊れたら買い替える」ではなく「子どもに成長に合わせて買い替える」方法もあるわけですね。では、次回は具体的な炊飯器の選び方について教えていただきます。

ごはんを炊く頻度によって、炊飯器の選び方が変わる
ごはんを炊く頻度によって、炊飯器の選び方が変わる

(解説/戸井田園子 聞き手/日経DUAL編集部 大谷真幸)

(この続きは、後編「炊飯器選び、家族の生活リズムで大きく違う」をお読みください)