子ども版NISAをきっかけに親子で経済が身近に

 もう一つの目的は「経済を身近に感じる」ことです。

 私が不思議に思うことの一つに、「あの人、東証一部上場会社に勤めているんだって」となると「すごい!」と言うのに、「あの人、株式投資をやっているんだって」となると「え~!」っということがあります。株式投資にはまだまだダークなイメージがあるようなのです。

 会社が新しい技術やアイデアを形にし、商品として提供するから、私達の暮らしはどんどん便利で豊かになっています。そしてその豊かさは、会社とそこで働く人が商品を作っており、その商品は、その企業の商品やサービスを利用している私達のニーズで生まれているのです。

 そこで、子どもが好きなお菓子やレジャー、おもちゃなどの会社に投資をすることで、自分の好きな商品のヒットと会社の株価ニュースなどを関連付けながら、生きた経済&身近な経済を学んでみるのは面白いと思います。

 お金の使い方は、大人になって急に上手になるものではありません。だからこそ、子どものうちからお金に対する興味・関心を深め、正しい知識を伝えることが、大切なんだとも思います。そんな機会として捉えてみませんか?