活用法は2つ 使う目的とマネー教育のため

 子ども版NISAの活用視点を2つの目的から考えてみました。まず一つは「使う目的」です。では、子ども版NISAで育てたお金を将来何に使うのでしょうか?

 DUAL世帯が子どもためのお金として貯蓄しているものは、大きく分けると教育費と結婚資金の援助金が多いので、この2つを使う目的として考えてみました。

教育費として子ども版NISAを活用する場合は子どもが18歳以降のみ

 教育費として考える場合は、注意が必要です。

 子ども版NISAは原則として18歳になるまで引き出すことができないため、大学の入学金や授業料などには間に合わないこともあります。子ども版NISAを利用するのなら、大学2年生以降の学費として考えておくといいでしょう。大学入学後の海外留学費用としても使い道がありそうです。
 NISAで個別株の成長を期待して買うこともできますし、お金のプロが分散投資している投資信託をコツコツと積み立てるのもいいですね。

子ども版NISAで株式投資 株主優待も活用できる

 さらに、子どもの将来の結婚資金の援助をしてあげたいという方はたくさんいらっしゃいます。コツコツと積み立てしているか、出産祝いなどでもらったお金を普通預金か定期預金にそのまま寝かせている方が多いのですが、平均結婚年齢30歳を仮目標として、平均結婚祝い金の約100万円を親子で運用するのはいかがでしょう。

 株主ならダイヤモンドの指輪が安く買えたり、結婚式場やドレスが割引価格で利用できたりという株主優待がある会社もありますし、結婚式前のエステや新婚旅行を株主優待でオトクに活用…というのも面白そうです(なお、株主優待で得た利益はNISAの税金がかからない範囲にはならず、原則として雑所得という分類になります)。

 もちろん、NISAは株式や投資信託の運用ですから、値動きがあります。使いたいタイミングに資産が減っている……なんてことがないように、投資には値動きがつきものであることを十分に理解しておいてくださいね。