子ども版NISA デュアラーにとってのメリット・デメリット

 政府が子ども版NISAを検討している背景には、子ども版NISAの対象者が約200万人いることがあります。そして、200万人の10%の人が50万円利用したとすると、それだけで1000億円のお金が投資に動くことになります。政府の子どもNISAに対する期待度がうかがえますね。

 そこで、DUAL読者が子ども版NISAを利用する場合のメリットとデメリット(注意点)を表してみました。

<メリット>
・子ども自身の投資資産ができる
・現実社会での生きたマネー教育が行える
・子どものころから投資について考える機会ができる
・増えることが期待できる
・売却益や分配金、配当金に対して税金がかからない
・1年間に110万円以内なら、贈与税がかからず子ども版NISAが利用できるため、祖父母や親世代の資産が減り、相続税対策になることがある

<デメリット・注意点>
・子ども自身の金銭感覚を損なわないようにする教育が必要である
・投資に対する教育が必要である
・資産が変動することへの理解が必要である
・原則として、18歳までは引き出せない制度になる可能性がある
・教育費や住宅取得などの途中で資金が必要なときに引き出せない可能性がある
・非課税期間終了時に元本割れ(ソン)をしている可能性がある