また、会社員にとって大きな懸念材料となるのが、転勤である。

 「もし、妻か僕が転勤になったら、僕が会社を辞めざるを得ないでしょうね。以前、僕が地方から東京に転勤になった時、妻が会社を辞めてついて来てくれたんです。だから『今度どちらかが転勤になったら、次はあなたが会社を辞めてよね』と言われています……。人事異動の時期は、どうか転勤の辞令が出ませんように、と戦々恐々としています」と、浅井さん (妻が壊れる! 夫が家事育児に「参戦」した日)は話す。

 企業は、子育てや介護が困難になるような転勤をさせないよう、配慮しなくてはならないことになっている。とはいえ、その不安を感じずにはいられないのが実情のようだ。

頑張る共働きのパパは周囲から浮いている!?

 共働きの男性たちは、「こんな余裕のない生活を送る自分を、周りはどう思っているのか?」ということを気にしている。

 “直行・直帰”で送り迎えをする浅井さんは、会社にいる時間が少ないため、職場では常に走って移動している。

 しかし、ひとつひとつの動作をどんなに速めても、思うように仕事は終わらない。上司から頼まれていた資料に手をつけられないでいると、そのうち「あの資料、どうなってるんだ?」と催促されて、「しまった!」とあわてることになる。