国際バカロレア導入で、日本の教育はどう変わる?

 文部科学省が「2018年には、国際バカロレア認定校を200校にする」と発表したこともあり、「国際バカロレア(IB)」という言葉を聞く機会が増えてきた昨今。

 現在の小学生が大学の入試を受けるころには、現行のセンター試験も廃止されて新試験になるため、教育の大きな転換期を迎える可能性が出てきている。

 私自身、国際バカロレアの理念には共感できることが多い。2013年にタイへ引っ越してからは、娘もバンコクにあるIB認定校のインターナショナルスクールに通わせている

 教科書を使用しない、クリエーティブな授業に感動する一方で、この先の中学校、高校はどのような学びがあるのか? 国際バカロレア教育について、親としてももっと学んでおきたい……。

東京インターナショナルスクール代表の坪谷ニュウエル郁子さん
東京インターナショナルスクール代表の坪谷ニュウエル郁子さん

 そこで、日本でも国際バカロレア教育を導入すべく尽力されている、坪谷ニュウエル郁子さんにお話を伺った。

 『世界で生きるチカラ 国際バカロレアが子どもたちを強くする』という著作もある坪谷さんは、東京インターナショナルスクール(東京都港区)の代表であり、国際バカロレア機構でもアジア太平洋地区委員を務めている第一人者だ。

 ご自身のお嬢さんを幼稚園に入れる際、理想の教育を受ける場がないと感じ、自らインターナショナルプリスクールを立ち上げた坪谷さん。2人のお嬢さんは、小学校から高校進学まで坪谷さんが作った学校のIBカリキュラムで学び、今は海外の大学で学ばれている。

 坪谷さんに個別にインタビューしたほか、先月には所属しているGMN(Global Moms Network)のセミナーで講演とセッションをお願いした。今回のコラムでは、その内容も含めて紹介したい。