アベノミクスの成長戦略の一つとして「女性の活躍」が打ち出されている影響もあり、女性の管理職が少しずつ増えてきています。来年春には、301人以上の企業に対して女性管理職比率の目標を公開することが義務付けられました。株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役で、900社の働き方改善を手掛けてきた小室淑恵さんが、先日都内の会場で開催したセミナー「チームで勝てるリーダー術! 女性管理職養成講座 マネジメント編」のリポートを6回に分けてお届けします。第5回では、前回の「小室淑恵 『女性の活躍』は上司の責任でもある」に引き続き、育児中社員に活躍してもらうためのマネジメントのコツや、育児と仕事の両立に挑む社員が知っておくべきポイントを紹介します。

 半年あれば、社内の女性活躍の基礎をつくることは可能です。育児中の女性部下を育てるために、今から6カ月間でトライしていただきたいことを4つのステップで紹介します。

ステップ1: 女性部下の強みや弱みなどの現状を把握するためのヒアリングを行う
ステップ2: 長期の視点で、ワーク面とライフ面における、女性部下の「なりたい姿」を知る
ステップ3: 職場に対する不満について、部下が自ら改善活動を行う場を与え、見守り、成功体験を積ませる。女性や介護中の男性メンバーも活躍できる職場をつくる
ステップ4: 成長を承認し、新しい管理職像を期待していることを伝える

 上記の4ステップを、6カ月間で何度も繰り返してみてください。では、詳しいやり方を説明していきます。

まずは女性部下の強みや現状を把握するためのヒアリングを

ステップ1: 女性部下の強みや弱みなどの現状を把握するためのヒアリングを行う

 プロ野球の監督は、選手一人ひとりに対して、詳細なデータベースを持っていると聞きます。バッターボックスに立つ前に、肩を2回たたいてマウンドに送り出すとヒットを打つ確率が高まるタイプ、何も言わずに送り出したほうがいいタイプ、戻ってきたときに一言励ますと次も頑張れるタイプ……など、データは多岐にわたるそうです。

 野球チームの監督並みに分析するのは難しくても、とにかく部下一人ひとりについて、以下のようなことを把握してみましょう。

次ページから読める内容

  • 「得意分野」「成功体験」「現状に対する不満」を聞き出すことが重要
  • 部下の得意・不得意を表す「スキルマップ」を作る
  • 5年後、10年後のキャリアを一緒に考える

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