アベノミクスの成長戦略の一つとして「女性の活躍」が打ち出されている影響もあり、女性の管理職が少しずつ増えてきています。株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役で、900社の働き方改善を手掛けてきた小室淑恵さんが、先日都内の会場で開催したセミナー「チームで勝てるリーダー術! 女性管理職養成講座 マネジメント編」のリポートを6回に分けてお届けします。第4回では、前回の「小室淑恵 介護か育児をしながら働く人が主流に」に引き続き、育児中社員に活躍してもらうためのマネジメントのコツや、育児と仕事の両立に挑む社員が知っておくべきポイントを紹介します。

 女性の部下に活躍してもらうために、マネジメント側が知っておくべきポイントが5つあります。現状の課題と、それぞれの対応策について、事例を用いて説明します。現在、管理職で女性社員を育てる立場にある方は、女性を活躍させるためのアドバイスとして、育児中の女性社員の方は、自分がこれから企業で活躍するために必要な知識としてお読みください。

女性が企業で活躍しにくいのは上司の責任でもある

課題1) 女性社員が自分の強み・弱みを把握しておらず、成長の方向性を見失っている

 企業の男性役員の方と話をすると、「女性の部下を叱っていいのかどうかが分からない」「直すべきポイントがあっても、どこまで率直に伝えていいのか分からない」と、女性部下を相手にしたときのコミュニケーションに悩んでいる方が非常に多いです。

 このように、男性上司は悩んでしまい、女性部下は課題を解決できないまま、年次を重ねていってしまうケースが多々あります。「事業部長に向かって、あんな口の利き方をして……男性社員だったら許されない」などと周囲が感じているのに、誰も注意ができないという話も聞きます。女性側としては、誰にも指摘されなかったために、もし自分が場にふさわしくない言動を取っていたとしても、なかなか気づくことができないのです。

 また、そのような改善点だけでなく、逆に自身の「強み」についてもアドバイスをもらえなかったため、自分の強み・弱みが分からず、今後の成長ステップが把握できていない人もたくさんいます。

 このような場合、上司は、女性部下の強みを発見したり、弱みを把握できるように周囲にヒアリングを行い、本人に伝えたりすることによって成長を促す必要があります。しかしながら多くの男性上司は、男性の部下にならば率直に伝えられるのに、女性にはうまく伝えられないという課題を抱えています。

 詳しい方法は次回ご説明しますが、強みや弱みを率直に伝えて期待をかけることで、女性部下も「この組織にいることで自分は成長できる」と実感できる。その結果、女性社員の職場への定着率や仕事に対する積極性が増していくはずです。

写真はイメージです
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次ページから読める内容

  • プラスの情報と挑戦の機会を与える
  • 評価方法を見直し、新しい管理職像を求めていることを伝える
  • 女性特有の「詐欺師症候群」を知っておくと対処しやすい

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