英国のママ・パパ仕事復帰事情は、細かい規則などが地域によって異なりますが、概要を箇条書きにすると、以下の通りです。
いかがでしょうか? 日本の地元の保育園で大変お世話になっている僕からすれば、日本の保育園システムは共働き家庭に非常に優しいという印象です。
英国では、祖父母が献身的に孫育て
もっとも、日本の場合、幼児の保育より仕事を絶対的に優先するという会社風土がまだまだ根強く(特に男性)、だからこそ、このような保育園システムになっているのかもしれません。英国は日本とは違い、仕事をフレキシブルに調整できるからこそ、日本のような保育園システムが発達していないとも考えられます。そう考えると、どっちが良いのか……と思います。
現在、僕の義妹2人(の家族)は、両者とも、保育料免除の申請が通らなかったので、「祖母に預ける+仕事時短」という選択をとっています。つまり、義母は日中、1歳児と3歳児の面倒を見ており、夕方にはもう1人の小学生の孫を学校まで迎えにいくという生活です。相当なハードワーク……。
毎朝まず8時半頃、1歳のエリザベスちゃんが父親に連れられて義母の家にやってきます、それから、9時過ぎに、3歳のウィローちゃんが父親に連れられてやってきます。従姉妹どうしの彼女たちは、日中を祖母と共に過ごし、午後5時〜6時になると、その日に仕事が早く終わる方の親が交互に迎えにくる、というスケジュールです。
こんなに献身的な祖母がいるのは非常に恵まれているケースだと思います。給料はほとんど保育料に使い「何のために働いているのか……」と思っている家庭も結構あるんです。子どもが小学校に上がればまた状況は変わりますが。
英国に学ぶべきは「父親の労働時間」
一方、家族・子どもと過ごす時間は、特に日本の父親が学ぶべきことが多い項目です。一般的に、日本人の父親の方が、英国人の父親に比べて、家族・子どもと過ごす時間が絶対的に短いと感じています。それは個人的な問題というよりは、日本の社会(会社)で常識とされている労働時間が、英国に比べて極端に長いというのが理由です。