また、忘れがちなことに、確定申告をして医療費控除を受けることがあります。人によっては出産から時間が空いてしまうこともあるからです。出産関係の費用は基本的に医療費控除の対象になります。

 例えば、1年間に支払った医療費の合計額が20万円(医療保険などの給付を控除した後)なら、「医療費20万円-10万円(総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額)=10万円」で、10万円が所得控除の対象になります。所得税の税率が10%の人の場合は約1万円の還付を受けることができ、翌年の住民税の負担も軽くなります。確定申告は、翌年2月16日から翌年3月15日まで(還付申告の場合は翌年の1月1日から5年間)で、税務署で行います。

 いかがでしょうか。私は産後しばらく物をどこに片付けたかも覚えていないくらい煩雑でした。また寝ていないと記憶が飛んでしまうのでGoogleカレンダーやチェックリストで物忘れを防止しました。お金関係は申請をし忘れると数万円も損をすることもあるので特に注意をしてください。

【FP花輪陽子からのアドバイス】

 出産後の手続き関係や内祝いの手配などは妊娠中に下準備をしておくと産後の作業がスムーズです。間に合わなかったという人はパートナーにお願いするなどをして、申請することでもらえるお金をもらい損ねないようにしましょう。