子どもが見えなくなることがないようにミラーを配置した。
子どもが見えなくなることがないようにミラーを配置した。

 2つ目は、助手席側の死角をルームミラーに表示する機能。左側のドアミラーの下にカメラが搭載されており、自動車の左前方側面に子どもがいないか確認するのに役立つ。

 3つ目は、子どもが車酔いしない運転をサポートするシステム。体が揺れるような運転など、運転の良し悪しを可視化してランプで知らせてくれる。

 4つ目は、子どもが誤ってエンジンを始動してしまうリスクを防ぐ機能。保護者がキーを持ち、車の外に出て荷室で作業しているときは、エンジンがかからないようになっている。

入眠から3時間の間に脳が育つ?!「眠育プロジェクト」

当日は子役として活躍する谷花音ちゃんがかわいく展示の場を盛り上げた。ベッドに敷かれているのはキッズ用寝具「BODY ZERO KIDS」。花音ちゃんが抱きしめるのは「KIDS PETだきまくら」。
当日は子役として活躍する谷花音ちゃんがかわいく展示の場を盛り上げた。ベッドに敷かれているのはキッズ用寝具「BODY ZERO KIDS」。花音ちゃんが抱きしめるのは「KIDS PETだきまくら」。

 「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」のテーマから奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)を受賞したのは、西川リビング株式会社による「眠育プロジェクト」。

 「寝る子は育つ」というが、良質な睡眠は子どもの成長に欠かせない。「眠育」とは、成長期の子どもにとって理想の睡眠習慣をつくろうという活動だ。「西川リビング 睡眠環境科学研究所」によれば、身体を育てる成長ホルモンが分泌されるのは眠りについてから3時間程度で、この時間を深い眠りにすることで子どもの脳が育つという。

 また、子どもが大人と同じ睡眠のリズムになるのは14歳頃からで、それまでは発汗量が多く、寝返りなどの動きも大人より3~4倍も多いという。そうした子どもの睡眠の特徴に注目し、通気性と体圧分散に優れた構造の寝具「BODY ZERO KIDS」を提案している。

絵本で出会える実物大の動物たち

 「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」として、優秀賞(経済産業大臣賞)を受賞したのは「ほんとのおおきさシリーズ」。株式会社学研教育出版の絵本シリーズだ。

 動物や魚の顔が実物大で見られる人気の絵本シリーズ。動物の写真は国内の動物園で撮り下ろしたもの。毛並みなどの質感までも感じられる高画質の写真で、目の前に本当の動物がいるような驚きを味わえる。

絵本「ほんとのおおきさ動物園」。子どもや自分の顔と比べてみるのも楽しい。トラやパンダ、ゾウなどが登場し、一番人気はキリンの顔だそう
絵本「ほんとのおおきさ動物園」。子どもや自分の顔と比べてみるのも楽しい。トラやパンダ、ゾウなどが登場し、一番人気はキリンの顔だそう