古今東西の「名言」を紹介する名言ハンター、大山くまおさんが子育てにまつわる名言を紹介する連載コラム。今回のテーマは「人見知り」ならぬ「パパ見知り」。ママと一緒にいるとパパを拒否する娘にどう接すればいいか、悩みながら探した子育ての名言とは?

 こんにちは。ライターの大山くまおです。

 僕よりはるかに忙しい会社員の妻と一緒に、2歳6カ月の娘を育てております。「育てております」なんて書きましたが、僕はいつもボンヤリとしているので、ほとんど棒きれ程度しか役に立っていません。山口照美さんの「ママ世代公募校長奮闘記」を読んでいると、むやみにドキドキしてしまいます。

どうしてうちの娘はパパを断固拒否するのか

 そんな僕ですが、子育てに関して一つ、悩みがあります。娘が抱っこさせてくれないのです。

 実は、父と娘2人きりでいるときはそれほど問題ありません。

 2歳半の娘は、1人でもかなりの距離を歩くことができるようになりました。保育園からの帰り道も「♪ありの~ままの~」と大声で歌いながらピョコピョコ歩きますし、疲れてきたら抱っこをせがんできます。顔を近づけてお話ししながら歩くのも楽しいものです。

 しかし、親子3人で出かけたとき。これが問題なのです。

 娘はママが大好きなので、とてもママに甘えます。このとき、パパは眼中にありません。

 娘はママに抱っこをせがみます。いつもは歩いてるじゃん、と思うような場合でも、容赦なくママに抱っこをせがむのです。

 赤ちゃんには「パパ見知り」という時期があると聞きましたが、娘はもう2歳半。体重は既に12キロを超えています。いくら子育てで鍛えられたといっても、妻の体力では12キロを抱っこし続けるのはキツいはずです。いや、無理でしょう。

「パパのほうへおいで!」と手を差し出すのですが、娘は「イヤ!」と断固拒否。もちろん、こういうときは歩くこともベビーカーも嫌がります。

 せっかく楽しいお出かけなのに、みるみる体力を消耗していく妻の姿を見るのが、忍びありません。妻は「気にするな」と言ってくれるのですが……。

 ふと顔を上げると、他の家族連れは悠々とパパが息子や娘を抱っこして、ママはその横をニコニコ歩いていたりします。ウチもあんな感じがいい……。

 どこかにいいアドバイスはないものかと探してみたら、意外な人の言葉が出てきました。