夕食前のファミレスで、母親の横に座ってジュースを飲みながらおとなしく絵を描いて待っていたB子ちゃんは「給食を5回お代わり」することで、おやつのない学童に適応している。自宅での夕食は19時と平均的である。

 別れ際に聞いてみた。「おやつは何が好き?」「何でもいい! ここ(取材していたファミレス)は、楽しかった」。笑顔で手を振るB子ちゃんにホームの向こうから手を振りながら、腹が立ってきた。ばかにするな、という気持ちになる。行政は、子どもを、ばかにするな、と。


(画像はイメージです)

 少なくとも筆者が会った小学生の子どもたちはごく真っ当なことしか言わなかった。「おやつは、どんなものが好きですか?」と聞けば「そうですね。おせんべいとか」「保育園で出るようなものが何かあるといいです」といった具合に遠慮深い。

 医師でもあるDさんは言う。「少なくとも、今の『すくすく』は、子どもの心身の養護ができる場ではありません。“遊び”“学び”“体験”の場だけを提供されても、子どもが毎日そこで過ごすのは難しいでしょう」。

結婚、出産前にチェックしたい自治体の「子育て支援」の中身

 これから結婚、出産を考え、核家族で共働き子育てをしようと考えている人は、各自治体の「子育て支援」の中身を、じっくりと、厳しい目で吟味してほしい。家族形態(祖父母が同居か近居か、日常的にサポートしてもらえるか)、就業形態(片働きか、共働きか、夫婦ともに外勤か、在宅勤務などは可能か)によって、必要な育児支援策は大きく異なる。そして、ある家族にとっては便利で使いやすい制度が、他の家族にとってはあってもないのと同じこと、になる。

(次回へ続く)