本来、家事も育児もやり方がわからなくて困るのは自分だが、そういう人たちが困らずに済んでいるのは、自分が生きて行くための家事労働を誰かに丸投げしているからじゃないかしら?

 家事も育児も妻任せの男たちがそうだろう。彼らは、それを当然のこととして相手を労うこともせず、自身の経済的な優位性や性別を理由に隷属を求めることすらあるという、まさに竹信三恵子さんが指摘している「家事労働ハラスメント」の加害者となっていることがある。そのことに全く無自覚な男達が、「家事を手伝ってやったのに妻がほめてくれない」などと被害者ぶってみせるのだから、つける薬がない。

男性から「自立しろよ」の声、待ち望む!

 DUAL読者の男性は、家事も育児も当事者意識を持ってやっている人が殆どだろうから、そんな男たちの相手をするのもバカバカしいと聞き流しているかもしれない。でも、彼らに会ったら是非、「お前、何言ってんの? みっともないよ」ってハッキリ言ってやって欲しい。家事ハラ誤用男を女性が批判するだけでは、いつまでたっても男女のすれ違いの話で済まされてしまう。「家事の“手伝い”、育児に“参加”? はあ? なに他人事みたいに言ってるんだよ。これって自立の問題だろ?」と彼らに対して男性からの批判の声が挙がったときにようやく、問題の本質が鮮明になる。