特集「うちの子、グローバル人材ですから!」第6回。わが子を“グローバル人材”に育てるなら、小学校から海外に留学させてしまうという選択肢がある。小学生から英国のボーディングスクール(全寮制学校)に留学し、海外の名門大学へ進む子もいる。思春期に寝食を共にすることで、生涯の友達が海外に持てるのも魅力。ただし年間学費は300万円~と高額に。英国在住で、英国の小・中・高校に留学する際に義務づけられている身元保証人「ガーディアン」も務めるコーシア郁実さんに、リアルな「小学生からの英国ボーディングスクール留学」について聞いた。

 2014年7月、先日DUALでも紹介したワーママ会「Dear.Tomorrow Family」が開催されました。この日の講師は、英国ボーディングスクールに詳しいコーシア郁実さん。「話の途中でも、どんどんご質問ください!」というコーシアさんと、意識の高いワーママ達の積極的な参加により、密度は濃くなるばかり……。

英国の「パブリックスクール」は歴史ある名門私立校

コーシア郁実さん
コーシア郁実さん

コーシアさん(以下、敬称略) 英国のボーディングスクール(Boarding School)と聞くと「全寮制の寄宿学校」のイメージが強いと思うのですが、最近では自宅からの通学を認めている学校もあります。寮生(Boarder)と通学生(Day pupil)の割合も学校ごとに異なり、それが各校の特徴にもなっています。

 ちなみに、ボーディングスクールは、パブリックスクール(Public School)も含んでいます。パブリックと聞くと、公立学校、を思い浮かべる人が多いですよね? 

 確かにアメリカではパブリックスクールは公立校を指します。でも、英国でパブリックスクールというと、イートン校(Eton College)、ラグビー校(Rugby School)、ハーロー校(Harrow School)をはじめとする歴史ある名門校を指すのです。まずは、英語と米語の違いを押さえてくださいね。

 なお、新しい私立学校は、インディペンデントスクール(Independent schools)またはプライベートスクール(Private schools)、公立学校はステイトスクール(State schools)と呼ばれます。