4 おかずの“ちょこ取り冷凍”で一品確保

 夕飯を作りながら、私は台所の片隅に自分で「保険の箱」と名付けたアルミのお弁当箱を置いています。そして、メインのおかずをお弁当用にとっておくんです。翌日使うものはアルミのお弁当箱やガラスの容器に。ガラスの容器に入れておくと朝起きたときに見やすく、取り置いたことを忘れるのを予防できます。

 たとえばシュウマイは翌日、小麦粉を水で溶いた薄い衣をまぶして揚げシュウマイにするだけでも目先が変わって娘たちは喜びます。金曜日のおむすびの日の具になりそうな生姜焼きや唐揚げは、小さい保存容器に入れてジッパー袋で冷凍。冷凍したものは2週間以内に使い切ります。

 

 わざわざお弁当用に作らずとも、ちょこどりを繰り返せばお弁当のメインのおかずは自動的にできてしまうもの。

 また、台所のコンロの奥の小さなコンロは「翌日の準備用」として、夕飯作りと同時進行で作ることも多いですね。ゆでっぱなし野菜をゆでたり、鶏肉の料理の日は、奥のコンロで鶏肉を塩ゆでしておきます。一晩冷蔵庫で冷やしておくと翌朝身が締まってすぱっとお肉が切れて気持ちいい。そのお肉は、サンドイッチに変身する、というわけ。

5 色合いは3色でもOK

 カラフルなお弁当にしなくては、そう思うと、お弁当作りのハードルが高くなってしまうもの。ごはんの白、お肉の茶色、野菜の緑あるいは赤色、基本はそんな3色でいいんじゃないかしらって思います。

 肉丼の日などは全面が茶色くなっちゃうから、きぬさや二枚を入れれば緑がくっきりしてきれいに。唐揚げを揚げる日はついでにかぼちゃの素揚げもしちゃえ。色が足りないときはミニトマトでぱっと華やかに! じゅうぶんおいしそうなお弁当になるものですよ。

 いかがでしたか。うんと心のハードルが下がるコツ、ぜひ、取り入れてみてくださいね。さて次回はお盆休みの後半に、週末の買い物リスト付き・夏休みの残りの2週間を乗り切るための2週間完全レシピを、2回に分けてお届けします。お盆の夏休みで中だるみしてしまった方でも、気軽においしく作れるものを紹介しますよ。どうぞ、お楽しみに! 

(ライター/柳本 操)