保育園に預ける自分を責め続ける私を救ったのは子どもの成長

 一方で、子どもを保育園に預けるときは、子どもを親の都合で「置き去りにする」というような罪悪感がありました。「児童館で会ったあのお母さんなら、こんなことをしないで毎日自分の手元で育てているのに。私は仕事のために子どもを犠牲にしている」と、勝手に誰かと比較して、自分を責めていたんです。

忙しいときの必殺技! 洗面台がお風呂代わりに
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 でも、最初は別れ際に泣いていた子どもがそのうちに泣かなくなり、園の友達と楽しく遊び、ついにはお迎えのときに帰りたがらなくなり…。子どもも保育園で自分の居場所を見つけ、お友達とぐんぐん成長していくのを目の当たりにし、「置き去り」という感覚は自然に消えていきました。

1人目のときはとにかく必死だった私に余裕が少しずつ出てきた

 1人目のときは、毎日の生活を回していくことに必死で、職場でも自宅でも精神的な余裕がありませんでした。1人目の復帰から3年後、2人目を妊娠、出産して仕事に復帰したときには、子どもも自分も、置かれた状況を楽しめるようになってきました。