子どもにケガをさせないためのちょっとした工夫

 「小さい、弱い、分からない」生き物である子どもが安心して暮らせるには、様々な工夫が必要になる。例えば背が低くて洗面化粧台の水栓に手が届かない時期には、引き出して使えるステップが便利。トイレで姿勢を安定させられるよう、手すりを設けることも効果がある。

洗面台には引き出して使えるステップがあるといい
洗面台には引き出して使えるステップがあるといい

 危険を回避することにも気を使いたい。引き戸や折れ戸に指を挟まないよう、ストッパーを設けたり形状を工夫したりすることが一例だ。普段開け放したままにしておくのなら、壁の中に完全に引き込めるタイプの引き戸がお薦め。積水ハウスの引き戸には、勢いよく開閉してもブレーキがかかり静かにゆっくりと開閉する機能もある。

引き手が壁に引き込まれても指が挟まりにくいように工夫された安全引き手。壁の中に完全に引き込んでもしっかりと引き出せる
引き手が壁に引き込まれても指が挟まりにくいように工夫された安全引き手。壁の中に完全に引き込んでもしっかりと引き出せる

 階段の足元照明は上るときは下から、降りるときは上から点灯するようにすれば、足元に影ができにくい。また携帯電話などで戸締まりやエアコンの操作が可能なホームシステムを導入すると、外出先から子どもの帰宅も確認できる。

LED階段足元灯。足元に影ができにくいよう工夫されている
LED階段足元灯。足元に影ができにくいよう工夫されている

(文/大森広司、写真/菅野勝男、武田光司)

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