家族を緩やかにつなぐ趣味と学びのスペース

 吹き抜けに面した廊下や階段上のホールスペースなどは、単なる通路だけにしておくのはもったいない。横並びのデスクを設けて家族みんなで趣味や勉強などに利用できる「ファミリーステーション」としたり、天井まで届く家族共用の大きな本棚を設置して「ファミリーライブラリー」などに活用したりするのがおススメだ。

吹き抜けに共用の机などを設置した「ファミリーステーション」(右、<a href="http://www.sekisuihouse.co.jp/yumekojo/" target="_blank">積水ハウスの関東 住まいの夢工場</a>)
吹き抜けに共用の机などを設置した「ファミリーステーション」(右、積水ハウスの関東 住まいの夢工場

 「家族が同じ場所で作業することで、お互いに協力し合って取り組むことができます。子どもが小さければ机の引き出しなどを色分けして、『自分専用』の収納場所を確保しておきましょう」

 ファミリーライブラリーにはお気に入りの椅子やテーブル、ベンチなど、本を読める場所を設けておくこともポイントだという。

積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長。狭い家でもちょっとした工夫で子どもの居どころを確保できるという
積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長。狭い家でもちょっとした工夫で子どもの居どころを確保できるという

 「家族それぞれの『居どころ』を設けることで、くつろぎながら読書に集中できます。学びの場や趣味の場として多目的に使用できる空間には、家族それぞれの部屋を緩やかにつなぐ役割もあるのです」