スマートフォンは我が子の日常を撮るのに便利。だからこそ、この夏、子どもを素敵に撮影して「親ばかフォト」を残しませんか? DUALで大活躍中、みずからも一児のママである鈴木愛子カメラマンが、子ども写真の撮り方を教えます。

 3回シリーズでお届けしている「スマホ子ども撮影術」、前回記事の「スマホ子ども撮影術 日常の一瞬が一生の宝物に」では家の中で撮るときのコツを紹介しましたが、第2回目は、公園で元気いっぱいに遊ぶ子どもを撮るときのコツを紹介します。

地面すれすれの位置からスマホで激写!
地面すれすれの位置からスマホで激写!

 

逆光を生かせばシャボン玉もくっきり

――前回の記事で、家の中で撮影するときは自然の光が入る場所で撮ることが重要だと教わりました。日中の公園でもできるだけ明るいところで撮ったほうがいいのでしょうか。

鈴木愛子カメラマン(以下、鈴木) 日が出ているときは十分明るいので、特に明るい場所を探す必要はありません。スマホのカメラに、画面を触って(タップして)ピントと明るさを調整する機能があるのなら、光の向きも気にせずに撮影してください。最新のスマホなら、背景が明るくて子どもの姿が暗くなる逆光になっていても、画面に写る子どもをタップするだけで、子どもに合わせて明るさを調整できます。

――撮る方向を選べるときはなるべく、子どもに光が当たる「順光」にしたほうがいいですか?

鈴木 何を撮るかによりますね。例えば、シャボン玉をしているところを撮るなら、順光だと子どもの顔は明るく写りますが、シャボン玉ははっきり写りません(下写真)。

シャボン玉を吹く子どもの顔に注目したいなら、順光で撮る
シャボン玉を吹く子どもの顔に注目したいなら、順光で撮る

鈴木 逆光で撮るとシャボン玉はくっきり写ります(下写真)。そのかわり、子どもの顔は順光で撮るより暗くなりますが、明るさを顔に合わせて調整すれば表情はわかります。

子どもが吹いたシャボン玉に注目したいなら逆光で
子どもが吹いたシャボン玉に注目したいなら逆光で

――なるほど。撮りたいものに合わせて、光を使い分ければいいんですね。

鈴木 子どもの顔は明るく、シャボン玉もそこそこくっきり撮りたいのなら、順光と逆光の間をとって、光が斜め横から当たる「半順光」で撮るのもおすすめです。

太陽の光が斜め横から当たるよう、子どもの立ち位置を変えて半順光で撮った写真
太陽の光が斜め横から当たるよう、子どもの立ち位置を変えて半順光で撮った写真

ワンパターンの日の丸構図を卒業

――子どもを中心に置いて写真を撮ると、結局どの写真も似たような感じになってしまいます。変化をつけて印象的な写真にするにはどうしたらいいでしょうか。