前回「共働き妻は夫の20倍家事を背負っている」では、働くママは「育児」と「仕事」に加えて、多くの労力を「家事」にも費やしていると紹介した。そして、「家事」の負担軽減が、「仕事」と「育児」の両立の助けになるのではないかと説明した。

 今回は、「家事」の負担軽減を図る手段として注目されている家事代行サービスについて解説したい。また、第2子の育児休業からの職場復帰に際し、家事代行サービスを利用した自身の経験を踏まえて、サービスをうまく利用するためのヒントを紹介したい。

日常の掃除をお願いするケースが多い

 家事代行サービスとは、家事全般または一部を代行するサービスである。サービス提供事業者のスタッフがサービス利用者宅を訪問し、主に利用者宅において家事に関する業務を利用者に代わって行う。

 対象となる家事は、各社のプランによっても異なるが、掃除・整理整頓、洗濯・畳み・アイロンがけ、料理、買い物、庭の手入れ、各種手続きの代行などである。このような家事全般を対象とするサービスのほか、炊事だけ、掃除だけに特化したサービスもある。

 サービスの対象となる掃除は日常清掃を対象にすることが多く、専門的な技術や機材を活用してエアコンや浴室などを清掃する、いわゆるハウスクリーニングとは別のサービスとして扱っている事業者が多い。

必要なときだけ頼むスポット利用やギフトチケットとしての需要

 サービスは、週1回や隔週1回のような定期契約が中心だが、スポット的に利用できるプランも増えてきた。