第三者がどのようにわが家の家事をやるのか、第三者がやる家事は自分がやる家事とどう同じで、どう違うのかを知るために、これは有効であったと思う。2時間でできることは案外限られていることも分かったし、キッチンやお風呂掃除の範囲や程度は自分でやる範囲や程度を超えていることも分かった。実際、私は浴室の壁や五徳は毎週洗わない。

 

 その結果、床掃除、キッチンとお風呂・トイレ掃除、洗濯物の畳みを基本とし、キッチンやお風呂掃除は自分がやる程度+αでお願いすることで残りの時間を確保し、その時間で玄関の掃き掃除とおもちゃ棚の片付けを行ってもらうことにした。

サービス開始前の打ち合わせや自分の目で見ることが大事

 事業者によっては、サービス開始に先駆け、営業担当者等がこちらの要望を細かく聞いてサービス内容を決める場合もあり、その機会に相談することも一つの方法ではあるが、実際にサービスを目で見て、自分にとって必要なこと、不要なことを取捨選択できたことの意義は大きかったように思う。

 決して安くないサービス料金の費用対効果を最大に高めるためには、依頼前の事前検討が鍵を握るだろう。それは利用者の利益だけでなく、サービス提供者が迷うことなくサービスを効率的に提供するためにも重要であり、両者にとってWin-Winな関係づくりにつながる。

 サービス提供が始まれば、不在宅でのサービスの場合、スタッフの方とはめったなことがない限り会うことはない。コミュニケーションノートのようなものがあればそれにコメントしたり、置き手紙をしたりするなどして、コミュニケーションを取るよう意識することも大切だろう。対面のサービスを利用するよりも、意識して感謝の気持ちを伝えることも大切ではないかと思う。

 次回は、家事代行サービスをまだ利用したことのないユーザーの本音、利用経験者の本音を踏まえて、家事代行サービスの利用のハードルと効果を分析したいと思う