では、他の悩みはどうなのでしょうか。目ぼしい12のお悩みをピックアップし、同じ曲線を描いてみました。率の水準よりも曲線の型(性差、年齢差)を見ていただければよいので、目盛は省いています。小さくてやや見づらいかもしれませんが、男女の曲線の型に注目してください。

資料:厚労省『国民生活基礎調査』(2013年)
資料:厚労省『国民生活基礎調査』(2013年)

 それぞれについて、簡単なコメントを添えましょう。

ア) 家族との人間関係:40代後半から50代前半の女性で多くなっています。育児と介護に挟まれる「サンドイッチ」年代ですが、子や親との葛藤に苛まれる妻の苦悩がうかがえます。

イ)家族以外との人間関係:学校や職場の人間関係が大半でしょうが、青年期の女子で多いですね。グループなどの人間関係に疲れきっているのでしょうか。

ウ)結婚:男女ともピークは20代にあります。とくに女性が神経をピリピリさせているようです。

エ)離婚:30代後半から40代前半で多し。子育て期の最中ですが、子どもによからぬ影響が及ばないかどうか…。

オ)いじめ・セクハラ:やっぱり子ども期で高いですね。しかし壮年期にも山があることから、職場いじめやセクハラの存在も示唆されます。子どものいじめは、こうした大人社会の腐敗の反映ともいえます。

カ)生きがい:ピークは20代。子どもと大人の中間の青年期は、「いかに生きるか」について悩む時期。それを乗り越えて、自己アイデンティティを確立する。そんな時期です。なお壮年期の女性でも高し。夫の定年を迎えて呆然…。こんなこともあるのでは。

キ)自由時間が無い:ピークは30代、男性よりも女性で多くなっています。家事・育児などの役割負担が女性に偏しているためでしょう。

ク)収入・家計・借金:40代がピーク。教育費、住宅ローン返済など、諸々の費用がかさむ時期です。

ケ)家族の病気・介護:50代になると、老親の介護も始まります。性差も大きいですね。負担が女性に偏っていることが知られます。

コ)家事:大きな性差。

サ)子どもの教育:40代の女性に集中。子どもの受験が上手くいくか、何かとんでもないワル(非行)をしでかしはしないか…。こんな心配事でしょうか。

シ)住まい・生活環境:マイホームを購入し、定住地域を定める時期と一致。人生に1度の買い物にまつわる悩み・ストレス、侮りがたし。