第1回目の記事では、自宅などの家の中で撮るときのコツを紹介します。(撮影協力/三井不動産レジデンシャル)
自然光が入る場所を“撮影スタジオ”にする
――家の中で子どもを撮るとき、気をつけるべきことは何でしょうか。
鈴木愛子カメラマン(以下、鈴木) ずばり、自然の光です。まず家の中で、窓から自然光が入る場所を選び、そこを“撮影スタジオ”のようにして決めて、日々子どもを撮ってみてください。そうすると明るくきれいに撮れます。自然光が入る場所と入らない場所で撮って比べてみれば、その差はすぐにわかりますよ。
――ですが、光が入る場所で撮ると、子どもの顔が影になって暗くなりがちですよね。
鈴木 撮るときに顔が暗くなっていたら、シャッターボタンを押さずに、まずは画面の顔の部分を触って(タップして)みてください。最新のスマホならば、タップしたものに合わせて明るさを調整し直してくれます。子どもの顔をタップすれば、ピントも明るさも子どもの顔に合わせることができます。
――写真の明るさは、そんなに簡単に調整できるんですね。
鈴木 子どもの姿が暗くなって、背景が明るい「逆光」で撮ってみてもいいですよ。逆光は被写体を引き立ててくれるので、印象的な写真が撮れます。先ほど話したように、最新スマホであれば画面をタップするだけで簡単に明るさを調整できますし、撮った写真をすぐに確認できます。まったくの逆光だと撮りにくいですが、ちょっとの逆光だったらバンバン撮影してみてください。
鈴木 食べ物をおいしそうに撮るときも逆光はおすすめです。右の写真は、炭酸水をグラスに入れて、逆光で撮影してみたものです。逆光のほうが少し暗いですが、炭酸水の泡や質感がよく出ていると思いませんか。
――本当ですね。泡がくっきりしています。
白い布や服で光を反射させると、輝いて写る
――家の中だと、子どものポートレート写真がどれも写りが悪くなります。どうしたらいいのでしょうか。