スマートフォン(スマホ)は我が子の日常を撮るのに便利。ですが、共働きファミリーは忙しくて、どうしても子どもの普段の写真をたくさん撮れません。だからこそ、夏のとっておきの1枚を素敵に撮影して、「親ばかフォト」を残しませんか?

 そこでDUALで大活躍中、みずからも一児のママである鈴木愛子カメラマンに、子どもの素敵な撮り方をレッスンしてもらいました。鈴木さんも、プライベートではスマホ(iPhone)でお子さんの写真を撮ることが多いそう。プロのノウハウを身に付けて、日常のなにげない1シーンを一生の宝物にしたいものです!今回から3回シリーズで「スマホ子ども撮影術」をお届けします。ぜひご夫婦で習ってください!

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(日経DUAL特選シリーズ/2014年8月収録記事を再編集したものです。)

 第1回目の記事では、自宅などの家の中で撮るときのコツを紹介します。(撮影協力/三井不動産レジデンシャル)

この写真もスマホで撮りました
この写真もスマホで撮りました

自然光が入る場所を“撮影スタジオ”にする

――家の中で子どもを撮るとき、気をつけるべきことは何でしょうか。

鈴木愛子カメラマン(以下、鈴木) ずばり、自然の光です。まず家の中で、窓から自然光が入る場所を選び、そこを“撮影スタジオ”のようにして決めて、日々子どもを撮ってみてください。そうすると明るくきれいに撮れます。自然光が入る場所と入らない場所で撮って比べてみれば、その差はすぐにわかりますよ。

プロカメラマンの鈴木愛子さん
プロカメラマンの鈴木愛子さん

――ですが、光が入る場所で撮ると、子どもの顔が影になって暗くなりがちですよね。

鈴木 撮るときに顔が暗くなっていたら、シャッターボタンを押さずに、まずは画面の顔の部分を触って(タップして)みてください。最新のスマホならば、タップしたものに合わせて明るさを調整し直してくれます。子どもの顔をタップすれば、ピントも明るさも子どもの顔に合わせることができます。

――写真の明るさは、そんなに簡単に調整できるんですね。

鈴木 子どもの姿が暗くなって、背景が明るい「逆光」で撮ってみてもいいですよ。逆光は被写体を引き立ててくれるので、印象的な写真が撮れます。先ほど話したように、最新スマホであれば画面をタップするだけで簡単に明るさを調整できますし、撮った写真をすぐに確認できます。まったくの逆光だと撮りにくいですが、ちょっとの逆光だったらバンバン撮影してみてください。

背景のほうが明るい逆光状態で撮った写真
背景のほうが明るい逆光状態で撮った写真

逆光で撮影した炭酸水とコップ
逆光で撮影した炭酸水とコップ

鈴木 食べ物をおいしそうに撮るときも逆光はおすすめです。右の写真は、炭酸水をグラスに入れて、逆光で撮影してみたものです。逆光のほうが少し暗いですが、炭酸水の泡や質感がよく出ていると思いませんか。

――本当ですね。泡がくっきりしています。

白い布や服で光を反射させると、輝いて写る

――家の中だと、子どものポートレート写真がどれも写りが悪くなります。どうしたらいいのでしょうか。