夏休みの宿題のフォローはデュアラーにとって大きな課題のひとつ。なかでも、イチから仕上げなくてはいけない自由研究は、親にとっても「大きな宿題」として重くのしかかってきますよね。最後の最後まで後回しにしてしまい、結局、親子で四苦八苦しながらなんとか仕上げたという人も多いのでは?

 自由研究を通じて子どもに力をつけさせることができれば何よりですが、時間も余裕もないのが現実。そこで今回は、「時間をかけず楽しく学ぶ」ことをポイントに、All About図鑑・行事・自由研究ガイドの高橋真生さんに、DUAL家庭でできる自由研究のコツを伺いました。

収集系の自由研究なら一覧表か図鑑風にまとめるのがお薦め

コツその1)親が経過を随時チェックすべし!

 調べたり、書いたりするのが特別好きなお子さんでない限り、テーマ決定、イメージ作り(どんなものを作るか)など、親が誘導してあげることも必要です。特に、レポートの書き方を教わっていない低学年ほど、経過をしっかりフォローしてあげること。プレッシャーにならないよう、ご飯を食べながら話題にするといいかもしれません。

コツその2)方向性を見定める!

●自分で研究・観察をする場合

 「もう日数がない!」というときは、収集系の自由研究がおすすめ。集めるところから一緒にやっても、2日もあれば完成できます。身のまわりにあるものを一定量集め、見つけた場所や大きさ、意味ごとに分類します。一覧表か図鑑風にまとめると分かりやすいです。

例えば…
・身のまわりのもの(食品・生活雑貨・衣服など)
→マークを切り取って収集。タグやラベルをチェックする。原産国を調べて世界地図にまとめてもよい。
食品なら、ベルマーク、HACCP、JAS、有機JAS、公正マークなど。辛さの表示は国やメーカーによってだいぶ違うので面白い。生活雑貨なら、各種認定マーク(サッカーボールならJFAマーク)、警告、リサイクル、エコ、DVDやHDDなどのマーク。衣服なら、洗濯表示や原産国が書かれているタグなど。

・標識・看板
→街で見かける標識や看板の写真を撮ったり、イラストを書いたりして集める。

・自然のもの(石・葉など)
→実物を拾う。まとめるときは、箱に入れたり、実物を貼っても。調べるときには図鑑を使うのがおすすめ。

 次ページでは、忙しい共働きには一石二鳥になる、自由研究の題材作りのヒントを紹介します。