と、ストーリーは、従来の劇場映画のような大長編とは違い、おなじみの『ドラえもん』のお話です。もちろん私は、全部よく知っている内容だったのですが、今回ものすごい吸引力で映画の世界に引き込まれ、たくさん泣いてしまいました。

 正直、3DCGの『ドラえもん』ってどうなんだろうと少し心配だったのですが、いざ見てみたら、実写ではなく、おなじみのマンガのキャラクターたちが立体化されてリアルに動き回り、タケコプターで空を飛び回る様子などは、すごく臨場感がありました。憧れの『ドラえもん』の世界の中に入って観ている感覚です。

のび太の寝ぐせも、ランドセルの留め金の揺れ具合もとてもリアル!
のび太の寝ぐせも、ランドセルの留め金の揺れ具合もとてもリアル!

どこでもドアを通って別の場所へ行く感覚も3DCGならではの臨場感。
どこでもドアを通って別の場所へ行く感覚も3DCGならではの臨場感。

 長編3DCGアニメーション映画『friends もののけ島のナキ』の山崎貴監督と八木竜一監督が、『ドラえもん』の原点に光を当てた作品を作りたいという思いを込めて、より進化したCGを駆使して完成させた『STAND BY ME ドラえもん』。

 山崎監督は、「あらゆる世代の子どもたちが自然にドラえもんがいる世界に触れて、いつの間にか卒業して行きます」と語り、「ドラえもんは日常に当たり前にいてくれるものだとみんな思っている。でも実はそれは奇跡的な出会いで、永久ではない」といいます。