ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。「産後の生活がこれほど大変だなんて、誰も教えてくれなかった」。産褥期に私が感じたことです。自分の体調が回復していないのに、30分おきに授乳しなければならず、睡眠がとれないと人はこんなに追い込まれるのだと感じました。

 自治体からもらった資料に書かれていた産後生活の具体例では授乳回数は1日に8回だったのですが、我が家ではもっと授乳回数が多く、赤ちゃんの月齢が2〜3カ月になってようやく生活リズムが整い始めました。寝たり起きたりを繰り返す赤ちゃんの世話は本当に大変でした。特に実家が遠方だったり、夫の帰宅が遅かったりと、周りのサポートを受けられない場合はなおさらです。

行政のヘルパーサービスで大助かり

 そんな時は1人で抱え込まずに自治体の産後ケア事業を受けるのも手です。全国の多くの自治体では、育児支援ヘルパー事業を実施しています。自治体が契約を結んでいる業者からヘルパーを派遣してくれるという仕組みです。各自治体により、受けることができる回数や料金は違いますが、自治体からの補助の分、業者に直接頼むよりも一般に割安になります。回数に制限を設けて無料にしている自治体もあります。