こんにちは。安藤哲也です。今月から、父親支援のNPO法人ファザーリング・ジャパンの代表に復帰しました! イクボスの企業セミナーの実施も続々と決まり、日本の企業風土が大きく変わりそうな実感を日々得られています。それもそのはず。

 働き手の確保、少子化対策、大量介護時代に向けての社会保障の維持……、日本が抱える難題を解決するカギとなるのが「長時間労働の解消」、そして、誰にとっても働きやすい柔軟な労働環境の実現だからです。

 実際、時代の要請に敏感な企業ほど、「イクボス養成」というテーマに反応してくれています。長時間労働の規制(残業のない働き方)は国の課題解決と直結するので、法律で企業に課せられる日もそう遠くはないと僕は見ています。30年後にも生き残りたいと思う企業「の」リーダーは、今すぐ取り組んでほしいテーマ、それがイクボス。

 「そもそもイクボスって何ぞや?」と思った人は、これまでの記事を「イクボス養成講座コラム一覧」から読んでみてください。

 前回まで、アンケートで集まった「イクボスに言われた金言&失望ワード」を紹介してきましたが、思った以上に反響をいただきました。日本全国で開催されているセミナーなどで、感想を頂きます。

 やっぱり、皆さん、上司に言われたことやされたことはよく覚えているんですね。そして、その後の働き方にもとても影響が大きいことがわかります。ボスの皆さん、何気ない一言が部下のモチベーションを大きく左右することをよーく肝に銘じておきましょう。

 アンケートでは、「うちの会社にいるイクボスはこんな人」という証言も聞いてみました。代表的なコメントをまとめて並べるので、まず読んでみてください。最後に、「部下に慕われるイクボスのキーワード」について、あらためて考えてみましょう。行くぜ!

<証言集:うちの会社にいるイクボスはこんな人>

共通点1 同じ目線で育児について語れる

●オフタイムは、自分も童心に帰って子どもたちと全力で遊んでいる様子が伺える。部下の子供たちに対してもいろいろと気遣ってくれる。
(41歳女性、ソフトウェア、技術・設計)

●子どもの風邪などで、早退、休暇の相談をした際、了承してくれて、かつ言葉や行動に否定的な雰囲気がない。また、子どもの名前を覚えていてくれて、「○○くんは元気?」と声をかけてくれる。
(33歳男性、ソフトウェア、情報処理)