(1)の場合、締め切り2日前まで考える時間をたくさん設けているので、一見、内容のよい書類ができそうです。
 ただ、締め切り直前に仕事をする場合、何となく頭の中にいつも「あの仕事をやらなくては…」という思いがありつつ、直前になるまで放っておくというのがよくあるパターンです。
 それに対し、(2)の場合、あまり考える時間もなく、すぐ取りかかるため、提出する時点でクオリティの高い書類はできないかもしれません。ただ、締め切りのかなり前に仕上がります。
 ということは、依頼された書類を早目に提出でき、上司からフィードバックをもらえるため、もう一度ブラッシュアップする時間ができるのです。結果的にクオリティの高い書類ができることは誰が考えても明らかでしょう。

 つまり、仕事の「初級打ち」では、締め切り前にフィードバックをもらえるという点が最大のメリットなのです。これは、「初球打ち」して「空振り」したとしても、2球目・3球目というチャンスがあると考えてもいいかもしれません。
 逆に、(1)のようになかなか仕事に着手しない場合のデメリットとして、他の業務の集中力を下げてしまうことが挙げられます。なぜなら、頭のどこかにやるべきことがある(忘れてしまうのは論外です)状態では、ふとしたときに思い出し、1つの業務に集中できなくなってしまうことがあるからです。

【段階2】仕事に取りかかるためのハードルを下げる

 仕事の「初球打ち」のメリットは理解できたところで、次に考えるのは、どうすれば仕事を「初球打ち」できるようになるのかですね。
 仕事を「初球打ち」するためには、仕事に取りかかるためのハードルを下げるのが一番。先ほどの書類作成を頼まれる例で言えば、

・何度も依頼されるような書類はフォーマットを作る
・初めての書類を作る場合、前任者にファイルをもらったり、書式を教わったりする

 というようなことが考えられます。これは、仕事に取りかかる手間を少なくする「仕組み化」をすることに他なりません(前回)の5つの基本ルールを思い出してみてください)。

 仕事の「仕組み化」には次のようなものがあります。