このアルバムの中には、小さな図書館が詰まっている。ぬいぐるみの過ごした様子の写真やコメントと共に、おすすめの絵本も紹介されている。泊まったぬいぐるみのような動物達のお話や図書館を舞台にした楽しい話が詰まった絵本だ。早速、この絵本を借りていく子どもや、また改めて来館して順番に借りていく子どももいるという。

全国の図書館でも増えている「お泊り会イベント」

 来たときは自分のぬいぐるみだけを見ていた子ども達だが、帰るときは2週間の間にできたぬいぐるみのお友達にも挨拶をして帰って行くそう。
 スタッフが休館日や業務の合間を縫って行っている企画のため、現在は年に1,2回が限界だというが、要望がある限り続けていきたいと話してくれた。

 こうしたぬいぐるみのお泊まり会は、全国の図書館でも徐々に増えてきている。ぜひ地域の図書館などのイベントを調べたり問い合わせたりして、子どもと一緒に物語の世界に入るような体験をしてみてはどうだろうか。

(ライター/岩辺みどり)