愛着あるぬいぐるみとのせつないお別れ

 お泊まりスタートの週末。抽選で決まった15組の子ども達は、週末2日間の好きな時間にぬいぐるみと共に図書館にやってくる。今回参加するぬいぐるみ達の持ち主は、0歳から12歳までで、特に多いのは5、6歳だという。

 「既にお母さん達から話を聞いてきているのか、楽しそうにぬいぐるみを渡してくれる子が多いですが、中には別れ難いのかなかなか私達に渡せない子もいます。2種類持ってきて、最後の段階までどっちにするか悩んでいる子もいて、ほほ笑ましかったです。『じゃあ、また迎えに来るね』とぬいぐるみに手を振って帰っていく子ども達の姿が、せつなくもありかわいくもありました」(横尾さん)

 それぞれ名札が付けられたぬいぐるみ達は、子ども達の背中を見守りつつ、いよいよお泊まり会が開始!

休館日にぬいぐるみが館内を探索 司書の仕事も手伝う

 来館者が多い昼間は、図書館の片隅から来客者の様子やスタッフの仕事を見つめていたぬいぐるみ達。静まり返った休館日にこそ、探検スタート。

 まずは、普段子ども達が靴を脱いで自由に絵本が読める読書コーナーへ。読んでもらう絵本に聞き入るぬいぐるみ達。

 その後も、それぞれ好きな本を読んだり、音楽の視聴をしたり、児童書以外のコーナーや設備も興味津々で楽しんでいる様子。