どうでしょう。中央区、港区、目黒区、小金井市、国分寺市、および国立市が優良な結果を出しています。小金井市は、教員養成専門の東京学芸大学(私の母校)がある市ですが、こういう専門機関と連携した取組などがされているのでしょうか。私が住んでいる多摩市は、学力はそこそこですが体力は平均以下です。公園などの緑地面積が都内一、いや首都圏一で、子どもの遊び場は豊富にあると思うのですが、こういう条件とは関係ないのかなあ…。要努力型と判定される地域は、西側に多くなっていますね。

 図1には、目ぼしい位置にある市区の名前しか書き入れませんでしたが、「自分の地域はどこ?」という関心もあるでしょう。そこで、各市区が上図の4タイプのどれに該当するかが分かる地図をつくってみました。十字の点線(平均線)より右上にあるのは優良型、左下にあるのは要努力型というように、それぞれの市区を塗り分けたマップです。ただ、右上の優良型は数が多いので、水色枠内の6市区は「最優良型」として区別しています。

 この地図は資料として見ていただければと思いますが、こうしたタイプの分化が起きる要因ついてちょっと考えてみましょう。「各地域の学校のガンバリ度に決まってるじゃん」と言われるかもしれませんが、それだけではないのです。実をいうと、地域住民の所得(富裕度)と強く相関しています。